
4台のカチャカプロで月間110kmを自動搬送|デマント・ジャパンでの導入事例
株式会社Preferred Robotics(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:礒部達、以下「プリファードロボティクス」)は、デマント・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区)において、自律搬送ロボット「カチャカプロ」を導入しました。本記事ではカチャカプロ導入に至った課題・背景や現状のご利用方法をご紹介します。
導入企業:デマント・ジャパン株式会社様
世界的な聴覚ヘルスケアおよびオーディオテクノロジーグループのデマント(本社:デンマーク)。その日本法人として50年以上の歴史を持つデマント・ジャパン株式会社では、国内唯一の生産拠点である品川シーサイドにて、日々多くの補聴器の製造・修理を行っています。取り扱いブランドは、デマントの補聴器フラッグシップブランドの「オーティコン」をはじめ全3ブランドです。拠点移転を機に、効率的な生産体制の構築と搬送作業の削減を目指して、カチャカプロを導入。4台のカチャカプロを同時稼働させることで、これまで移動に費やしていた時間を「製造や修理」といった本来の業務へ直接振り向ける体制を実現しています。

導入の背景:拠点移転を機に、搬送ロボットで移動の無駄を排除
補聴器や聴覚診断機器の需要拡大に応えるべく、昨年8月にフロア面積を従来の約1.5倍に広げた新拠点に移転しました。移転にあたっては、工程が一つずつ着実に進み、戻りが発生しないワンウェイ(一方向)の生産ラインへと切り替えることで、業務の効率化を図りました。
しかし、フロアが広くなることで、人の手による部材搬送が大きな負担になることは目に見えていました。とりわけ、以前の拠点ではライン間を行ったり来たりする搬送の無駄が多くありました。移転を機に各ラインをワンウェイに配置するとともに、さらに工程間の搬送作業自体をロボットに任せることで、移動の無駄を徹底的に排除した効率的な現場を実現しようと考えました。

プロダクションサービス部 加藤部長(写真右)・田中チームリーダー(写真左)
カチャカプロ導入のポイント:リーズナブルな価格と現場の要望に応える柔軟性
こうした背景から、3〜4社の搬送ロボットを比較検討していました。その中でもカチャカプロが選ばれた理由は、その高いコストパフォーマンスと柔軟な設定機能にありました。
- リーズナブルな導入コスト:他社製品と比較して圧倒的に手軽なコストで導入でき、高い費用対効果が見込めた点。
- アプリで完結する設定:他社製品の場合、当社の広い製造環境においては、マーカーの設置が必要なものもありました。カチャカプロは、アプリ上で進入禁止エリアや稼働経路を自在に設定でき、環境側に一切手を加える必要がなかった点。
- コンパクトさ:小回りがきくため、人とロボットが協働するエリアでも安心して稼働できる点。
- シンプルな操作性:カチャカボタンや、シェルフを揺らすだけで指示が出せるシンプルな操作により、現場への定着が容易であると判断した点。
運用方法:ボタンで4台のカチャカプロを操作
現在、4台のカチャカプロがフル稼働しています。主に以下の3つのルートで、補聴器や指図書を搬送しています。
- カスタマーサービスから修理工程へ(2台):修理が必要な補聴器と、その内容が記された指図書をカスタマーサービスから約40m先の修理工程へ搬送。
- 修理工程から品質管理工程へ(1台):修理後の製品を片道約30m先の品質管理工程へ搬送。
- 組立工程から品質管理工程へ(1台):組み立てられた新品のオーダーメイド補聴器を約40m先の品質管理工程へ搬送。

いずれも、往路の指示はカチャカボタンを押すことで完結し、復路の指示はカチャカシェルフを揺らすことで戻るように設定しています。

導入効果:月間110km以上の搬送を自動化
複数の従業員が頻繁に使っているため、4台合計の月間で以下の稼働状況となり、人の移動を大幅に削減できています。これによって、これまで従業員が搬送に使っていた時間を、すべて「製造や修理」といった本来の業務に集中させることに成功しました。
- 総走行距離:月間約110km超
- 総稼働時間:月間73時間
現場の声:導入後すぐに本格運用。走行時のBGMによって「次の作業」の準備もスムーズに
カチャカプロは、導入直後からスムーズに現場へ受け入れられました。その最大の理由は、操作が非常に容易な点にあります。ボタンを押すだけ、あるいはシェルフを揺らすだけという直感的な操作のため、導入後すぐに本格的な運用を開始できました。今ではもう、現場になくては困るレベルの存在になっています。
また、走行中にBGMを流せる機能も、現場の効率化に一役買っています。カチャカプロがBGMを鳴らしながら近づいてくることで、作業者は自分の元に届く前に到着を察知できます。これにより、あらかじめ受け入れ準備を整えられるようになり、一連の作業がより円滑になったと感じています。

日本発の成功事例として、グローバル拠点へ発信
今回の導入成果によって、デンマーク本社のトップやカンパニーマネージャーもカチャカプロの見学に来ました。日本唯一の生産拠点におけるこの活用モデルを、世界へと広がる成功事例として発信していきたいと考えています。
まとめ:製造現場の搬送をカチャカプロで効率化
デマント・ジャパン株式会社様では、4台のカチャカプロにより月間110km超の搬送を自動化し、従業員が製造・修理といった本来の業務に集中できる体制を実現されています。
工程間搬送や業務効率化をお考えの企業様は、ぜひ「カチャカプロ」の導入をご検討ください。弊社は、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションを提案させていただきます。